220日ぶり公開…首里城は今 焼けた龍頭や地下遺稿も


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首里城正殿の屋根から焼け落ちた龍頭の残骸と分類して展示されている龍頭の部品=11日、那覇市の首里城公園

 昨年10月31日に焼失した首里城の正殿跡や正殿地下の遺構など有料区域の一般公開が12日から始まった。それに先立ち、11日には地元関係者らに公開された。

 220日ぶりに一般の立ち入りが解除されたのは御庭(うなー)、正殿跡、世誇殿(よほこりでん)、東(あがり)のアザナなど。

 御庭には赤瓦が入った袋や正殿の柱の礎石、焼け方検証のために保存する木材などが置かれている。焼け落ちずに残った大龍柱は養生が行われている。

 正殿跡にある地下遺構は、保護するために設置された建物のガラス越しに四方から見学できる。正殿跡には屋根から焼け落ちた3体の龍頭の飾りが置かれた。「髭(ひげ)」「鱗(うろこ)」「眼(め)」など龍頭の部品、正殿の赤瓦や石高欄(いしこうらん)なども分類して展示されている。

 火災の影響を受けなかった正殿裏の世誇殿は休憩所として利用。首里城を紹介する映像を見ることができる。世誇殿裏の東のアザナからは首里城公園を一望できる。有料区域内の見学ポイントには新たな説明板10数枚が設置された。
 (写真・大城直也、宮城久緒)

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