巨人の與那原大剛、支配下登録復帰に闘志 ギア全開で投球重ねる<プロ野球開幕、期待の県勢>


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紅白戦で登板した巨人の與那原大剛=5月28日、東京ドーム(球団提供)

 右肘の靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)から2年。巨人の育成、與那原大剛(22歳、普天間高出)はリーグ開幕へ向け、ギア全開で球を投げ込む。189センチ、トルネード投法から繰り出す直球を武器に、支配下登録に狙いを定め、シーズン開幕に闘志を燃やす。

 今年はオープン戦3試合で計3回登板し1失点と力投した。沖縄で行われたDeNA戦は七回に登板、三者凡退に抑え首脳陣だけでなく地元のファンにも、進化した右腕を惜しみなく披露した。

 2、3月の実戦登板は「イメージ通りの投球で抑えられ、自信になった」と球団を通じ書面で答えた。オープン戦の内容を評価され、4月にはファームの紅白戦でプロ初先発を任され、2回無失点と着実な成長を遂げる。

 ただ、自身の中では「直球だけでは駄目だと強く感じた」と課題を残した。これまでは、甘く入った直球でもカウントを稼げたが、1軍では通用しなかった。「追い込んだとしても、変化球でミスすると長打になる。すごく良い経験をさせてもらった」とさらなるレベルアップの必要性を感じた。

 課題を基に、自粛期間中はコーチから指導を受け、スライダーの握りや感覚、直球の軌道など修正を重ねた。練習のかいあり「変化球でストライクが取れるようになった」と感触は十分だ。

 ファームのイースタン・リーグも19日開幕を迎える。「まずは支配下登録が最大の目標。支配下に向け精進します」と再び背番号2桁を手にすることを誓う。「自分の球が投げられれば抑えられる自信はある。手応えを持ちつつ、試合で結果を残したい」

 伸び盛りな22歳右腕。1軍マウンドで脚光を浴びる日を思い描き、着実な実績を積み重ねていく。
 (上江洲真梨子)
 (おわり)