県の幹部会議、議事概要も作成されず 庁議は作成 ちぐはぐ対応


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 県には政策決定に至るプロセスを記録する基準がなく、玉城県政の重要政策の判断を補佐するため、毎週月曜に三役や一部の部長らが出席する幹部会議では議事概要も作成されていない。一方、幹部会議と同様の内規「県政運営会議設置規定」に基づき設置された庁議は、県政運営の方針を決定するため議事概要が作成されている。同規定13条はいずれの会議も「結果を記録しなければならない」と定めており、ちぐはぐな対応となっている。

 幹部会議には知事、副知事と政策調整監、知事公室長、総務、企画部長が出席する。県秘書課は「幹部会議は日程確認など情報交換の場で、何かを決定する会議ではない」として開催日程などが確認できる文書のみを作成しているという。

 NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長は「決定事項のみが重要ではなくて、選挙で選ばれた知事への要求や問題への対応など、どの段階で情報を認識したのかも有権者には重要だ。庁議で議事概要を出すのならば、幹部会議でも作成した方がいい」と話した。