宜野湾での沖縄戦、写真と資料で伝える 市立博物館で来月12日まで展示会


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 【宜野湾】戦後75年となる慰霊の日を前に、宜野湾市立博物館で「沖縄戦の中の宜野湾」と題した写真パネル展が13日から始まった。7月12日まで。入場無料。市内で熾烈(しれつ)な戦闘があったことなどを物語る写真や映像資料243点を展示している。

 展示は戦前から戦後の状況をたどり、中城村や西原町、浦添市の戦跡を紹介する6部構成だ。

 のどかな戦前から一転、陣地構築や訓練に参加する学生たち。住民の証言を掲載しながら嘉数での激戦や住民避難、収容所からの帰村などを紹介している。沖縄戦時中、米軍が普天間飛行場を建設している写真もある。

 展示担当の我如古香さんは「宜野湾であったことを皆さんに知ってほしい」と来場を呼び掛けた。博物館は関連事業として、11月29日に嘉数高地や中城村、西原町、浦添市の戦跡を巡る市民講座なども予定している。休館日は、慰霊の日を除く毎週火曜日。