【東京】米軍ヘリの部品が落下した緑ヶ丘保育園や名護市辺野古の新基地建設現場、石垣島の陸上自衛隊基地建設、地上イージス配備で揺れた秋田県をたどったドキュメンタリー映画「沖縄と本土 一緒に闘う」(湯本雅典監督)の完成上映会が18日夜、東京都の東京ボランティア市民活動センターであった。
玉城デニー知事の誕生などを追った前作の「沖縄から叫ぶ 戦争の時代」に続く沖縄シリーズ第2弾。緑ヶ丘保育園の園長や保護者が上京して、米軍機の飛行におびえる日々を防衛省や外務省の担当者へ訴える姿や、石垣島の陸自配備の是非を問う住民投票の署名を集めた若者、秋田の地上イージス配備に反対する母親が参院選に立候補して当選する場面をつないで、軍事強化される日本を描いた。
撮影は2018年12月~19年12月で、撮影後に秋田県の地上イージス配備計画の停止が発表された。
湯本監督は、上映後のトーク会で「(秋田の地上イージスは)できると言っていたのに恐ろしい話だ。だったら沖縄もやめろということになる」と語り、辺野古新基地計画の見直しを求めた。
上映会は自主製作映画の上映を10年以上続けているビデオアクト上映プロジェクトの主催。当初4月に予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期していた。この日は感染症対策のため予約制で人数制限した。問い合わせは湯本監督(電話)090(6039)6748。