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新型コロナウイルス感染拡大によるサンパウロ市の隔離政策が3月下旬に始まり2カ月以上が過ぎた。県系人の活動は、沖縄県人会館の行事が開けなくなるなど影響が出ている。そんな中で、インターネットが活用されている。
沖縄への帰国留学生や研修生で構成する、うりずん会(照屋美雪会長)は5月に創立25周年の祝典を行う予定だったが、延期となった。ブラジル沖縄県人会が主催する県費留学報告会も、4月の開催予定だったが現状では行えない。
そのような状況下で沖縄文化を発信しようと、うりずん会は4月下旬から毎週「Yuntakukai」と題したライブ放送を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。会の執行部がゲストを迎え、さまざまなテーマについて話をしてもらう。視聴者はチャットを通して講演者やほかの視聴者と交流できる。
ブラジルにいる会員を中心に、沖縄文化に関する多彩なテーマについて若者の視点から発信するのが趣旨。テーマによっては外部の人を招待する。
Yuntakukaiのライブ配信にはコメントやメッセージが寄せられ、隔離政策が終わっても続けてほしいという声もあるという。
県人会関係者によると、うりずん会はライブ放送で多くの人に知られるようになった。普段は県人会のイベントのお手伝いをする脇役だったのが、中心的な役割を果たすようになり、執行部も喜んでいる。
ライブ視聴者数は約150人で動画はチャンネルに保管される。各動画は平均約千回再生されている。ライブはユーチューブチャンネル「urizun kai」から日本時間の毎週金曜日午前8時に配信されている。
(城間セルソ明秀通信員)