戦争歴史示す32軍壕保存を 牛島司令官の孫貞満さん


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
首里城地下の第32軍壕保存公開の意義について語る第32軍牛島満司令官の孫の牛島貞満さん=23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園

 沖縄戦で日本軍を指揮した第32軍牛島満司令官の孫、牛島貞満さん(66)=東京都=が23日、糸満市摩文仁の平和の礎を訪れた。那覇市の首里城地下にある第32軍司令部壕の保存公開について「もちろん(保存公開)するべきだ。沖縄戦で多くの住民が亡くなることにつながった南部撤退を決定した場所であり極めて重要だ」と述べた。

 32軍壕近くに県立資料館分館を設置し、日本が起こした戦争について触れることも提案した。

 牛島さんはかつて都内小学校教諭を務め、祖父の歩みを振り返りながら平和教育に取り組んできた。慰霊の日に合わせてたびたび来県し、平和の礎や魂魄の塔などを訪ねている。