新型コロナウイルスの影響で沖縄全戦没者追悼式の会場として一時決まり、その後撤回された国立沖縄戦没者墓苑で、県は23日午前、拝礼式を執り行った=写真。県からは名渡山晶子子ども生活福祉部長が出席し、玉城デニー知事の拝礼の言葉を代読した。玉城知事は拝礼式後に訪れ、献花した。
国立墓苑を巡っては、沖縄戦で国は加害者との認識から、有識者が追悼式の会場とすることは戦争による死の美化につながると指摘し、従来の式典広場に戻すよう要請していた。県は会場を戻した。拝礼式の出席者はほかに新里米吉県議会議長、宮城篤正県遺族連合会長、新垣幸子県平和祈念財団理事、上原昭糸満市長。毎年、追悼式の前に開かれている。
宮城会長は「(国立墓苑は)遺骨がある場所という認識だ」と述べ、拝礼式の開催に問題はないとの認識を示した。