「ちんすこうショコラ」など菓子製造・販売のファッションキャンディ(宜野湾市、知念律子社長、資本金8千万円)は25日までに、沖商不動産(那覇市、宮城実社長)に事業を引き継ぐことを決めた。知念社長の後継者がいなかったこともあり、今後の事業拡大を目指すために事業承継が必要だと判断した。全株式を沖商不動産に譲渡し、18日の臨時株主総会で新たな役員体制を承認した。社名は変更しない。
7月1日付で、創業者の知念社長(75)が相談役に退き、専務の城間敏光氏(68)が代表取締役社長に就く。沖商不動産の宮城社長(59)がファッションキャンディの代表取締役会長を兼任し、沖縄銀行から出向する浦崎安人氏(50)が専務に就任する。
25日に琉球新報を訪れた知念氏は「ファッションキャンディは沖縄の財産であり、沖縄の企業に経営理念を継続してもらいたいと考えた」と語った。
事業を引き受ける宮城氏は「今後の可能性があると考えている」と述べた。
社長に就く城間氏は「観光土産は新型コロナウイルスの影響をまともに受けている。地元で消費してもらえる商品を開発し、生産性を高めていきたい」と抱負を述べた。