宜野湾・大謝名小の池、有機フッ素濃度が26日までに指針値以下に 4月の普天間飛行場の泡消火剤流出事故


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米軍普天間飛行場から流出し、住宅地まで飛散する泡消火剤=4月11日午前8時12分ごろ、宜野湾市大謝名(金良孝矢撮影)

 【宜野湾】4月にあった米軍普天間飛行場の泡消火剤流出事故を受け宜野湾市が実施した水質調査で、国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出された市立大謝名小学校の池の値が、26日までに指針値以下になった。また松川正則市長は、流出事故の初期対応の役割分担について国や米軍などと協議する考えも示した。

 22、26両日の市議会一般質問で桃原功氏(結・市民ネットワーク)と濱元朝晴氏(絆輝クラブ)の質問に市当局が答えた。

 4月16日の調査で同小の池の一つでは、PFASのうち有害性が指摘されているPFOSとPFOA合計が1リットル当たり51ナノグラム検出された。もう一つの池は同24ナノグラムだった。

 5月15日に再調査し、両池の値は同19~28ナノグラムになった。池を洗浄して湧水からの給水を開始し、6月5日にさらに調査すると同24~27ナノグラムになったという。