所得額は8.9%増、4722億円 沖縄の19年度確定申告 納税額が14%増の414億円


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 沖縄国税事務所は26日、2019年分の所得税、消費税、贈与税などの確定申告状況を発表した。所得税などの確定申告書の提出人数は前年比2・2%増の20万4999人、うち申告納税額のある納税者数は同1・6%増の8万2323人だった。所得金額は同8・9%増の4722億600万円、申告納税額は同14%増の414億4600万円だった。株式等の譲渡所得の金額が大幅に増えて全体を押し上げた。

 株式などの譲渡所得の申告人員は同13・3%増の3928人、所得金額は同5・6倍の366億4500万円だった。19年に実施されたオリオンビールの株式公開買い付けで大きく増加したと推測される。

 土地などの譲渡所得の金額は同2・3%増の861億2300万円だった。19年は県経済が好調で、地価が上昇したことで増加につながったとみられる。

 個人事業主の消費税申告件数は同1%増の1万2714件、申告納税額は同4・5%増の75億4200万円だった。観光や個人消費が好調だったことに加え、19年10月に消費税率が引き上げられたことで納税額の増加につながった。

 贈与税の申告者は同3%減の4393人で、申告納税額は同3・5%減の32億4200万円だった。国税庁が利用を呼び掛けているスマホ申告の利用者は同4倍の2291人となった。