レジ袋有料化スタート 辞退率は低迷 主な原因は観光客の増加


社会
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 レジ袋は不要と店頭で伝える客の割合「辞退率」について、県は小売業者と協定を結び毎年調査している。調査によると、協定を導入した2008年度と翌09年度は辞退率の目標値80%を上回っていたものの、10年度からは80%を下回る状況が続き低迷している。

 主な要因として、マイバッグを持参しない観光客の増加などと県は分析している。

 県は08年に「レジ袋削減に関する協定」を企業と締結し、現在はスーパーやドラッグストアなど11社が参加している。

 県内のレジ袋辞退率は09年度の80・7%をピークに一環して下がった後、19年度は前年比0・6ポイント増えて75・6%だった。ただ協定を締結した08年度の80・6%よりも低いままだ。

 県環境整備課は「肌感覚として県民のマイバッグ持参はかなり普及してきた」と説明した。一方、「観光客の中には、旅先で使い勝手がいいので数円を払ってでもプラスチック袋がほしいという需要もある。マイバッグを持って県外や国外から観光に来る人は少なく、なかなか妙案がない」と頭を悩ませた。