沖縄県高校総体、屋外競技は観戦OK 3年生1人につき保護者2人まで許可


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昨年の開会式=2019年05月31日、沖縄市の県総合運動公園レクリエーションドーム

 沖縄県高校体育連盟(上地勇人会長)は1日までに、新型コロナウイルスの感染防止のため原則無観客試合としていた県高校総合体育大会(県高校総体、18~26日)について、屋外競技に限り、3年生1人につき保護者2人まで競技会場への入場を許可する方針を決定した。屋内競技については「3密」の発生リスクを考慮し、変わらず無観客とする。

 独自の県大会(4日開幕)を開催する県高校野球連盟が3年生の保護者のみ入場を認めたことを受け、県高校総体に出場する選手の保護者からも観戦を求める声が県高体連に寄せられていたという。

 部員は屋内外の競技とも当日の試合に出場する選手のほか、3年生に限って、選手以外でも同じ部の選手が出場する試合の観戦目的であれば入場できる。

 県高体連の竹西正好理事長は取材に「屋外の場合はお互いの距離を保てるが、屋内はどうしても感染リスクが高くなってしまう」と保護者の観戦ルールの決定理由を説明した。

 3年生が全員入場できることについては「多くの大会が中止になり、ずっと試合に出られていない選手も多い。同級生の応援はできるようにしたい」と話した。

 県高体連のホームページで公開している大会実施ガイドラインでは、大声での応援や近距離での会話は避けることのほか、消毒や換気など会場の感染防止対策も明記している。

 実施するか調整中としていたラグビーについては、日本ラグビー協会のガイドラインなどを参考に、現在も開催可否を含めて検討している。開催する場合は8月下旬から9月上旬になる見込み。