コロナ感染ゼロが続く沖縄 第2波に備えて4段階の警戒レベル設定


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 玉城デニー知事は2日、新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波を見据え、県内の医療提供体制や感染状況に応じた警戒レベルを設定し、具体的な対策の実施例を発表した。レベルは4段階あり、段階に応じて緊急事態宣言の発令や渡航や外出の自粛要請、休業要請の発出などを判断する。警戒レベルなどの設定で、再び流行が拡大した場合に迅速な対応ができるようにする。

 県外へ行く際の感染防止策として、玉城知事は夜の繁華街など3密(密閉、密集、密接)が避けられない場所への訪問は慎重に判断するよう求めた。県外からの来県者には、来県前の健康観察や3密対策への注意を促した。県民と事業者に対し、マスク着用など「新しい生活様式」の徹底と、感染予防のために策定したガイドラインの順守を改めて求めた。厚生労働省が配布する、新型コロナ感染者と濃厚接触した可能性をスマートフォンに通知する「接触確認アプリ」の利用も呼び掛けた。

 玉城知事は「現在2カ月以上(感染者の)キープゼロが続き、比較的落ち着いた状況だが、ワクチンや治療薬の開発はまだで不明な点が多く、警戒を緩めることはできない。東京では(新規感染者が)100人を超えたということもあるので、本当に緊張感を持って臨んでいかないといけない」と注意を呼び掛けた。

 東京都で2日に新型コロナの感染者が新たに107人、確認されたことを受け、県の大城玲子保健医療部長は今後、県として感染者数を注視しつつ、対応を検討する必要があるとの考えを示した。