中止となった全国高校野球選手権沖縄大会の代替となる2020県夏季大会が4日、いよいよ開幕する。甲子園大会の中止から気持ちを切り替え、選手らは気持ちを高ぶらせて特別な大会に挑む。例年の沖縄大会の選手登録人数とベンチ入りメンバーは20人だが、3年生の出場機会を増やすため、登録人数を最大60人、ベンチ入りを最大25人に拡大した。新型コロナ感染予防で、スタンドへの入場制限のほか、グラウンド整備を担う補助校は置かないといった対策を取る。開会式は中止となったが、閉会式は実施予定で、優勝校には優勝盾などが贈られる予定だ。1回戦の注目カードは八重山商工―八重山の八重山勢対決だ。互いに手の内を知り尽くしており、熱戦が予想される。県秋季大会の準決勝でも当たった具志川―八重山農林にも注目だ。秋は八重山農林が1点差で勝ち、九州大会出場を果たした。具志川はリベンジが懸かり、白熱したゲームになりそうだ。大会使用球場は沖縄セルラースタジアム那覇、コザしんきんスタジアム、アグレスタジアム北谷、タピックスタジアム名護の4会場。
今大会は新型コロナウイルスの感染予防から入場を3年生の保護者に限定していることもあり、沖縄県内の放送各社がテレビやラジオ、ネットでの中継を予定している。
琉球朝日放送は1回戦から準々決勝までネット中継、準決勝と決勝はテレビで中継する。NHK沖縄放送局はラジオで沖縄セルラースタジアム那覇で行う3回戦3試合と準々決勝2試合を放送。準決勝と決勝はテレビとラジオの両方で中継を予定している。