ハワイで「慰霊の日」 オンライン通して世界中に鎮魂の思い


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紫色にライトアップされたホノルル・ハレ(市役所)=ハワイ

 ハワイ時間6月22日(日本時間同23日)に、ハワイ沖縄連合会(HUOA)は慰霊の日のイベント「IREI NO HI」を開催した。同イベントは例年、ハワイ沖縄センターで開かれ、300人以上が集まる。新型コロナウイルスの影響で、今年はユーチューブやフェイスブックを活用したオンラインで実施した。

 イベントでは、戦争体験者の儀間真栄さんと東恩納良吉さん、仲宗根シゲ子さんが自らの経験を語ったほか、琉球安冨祖琉音楽研究朝一会ハワイとブランドン・イングさんによる唄三線が披露された。シゲ子さんは赤ん坊だったいとこが、痩せ細って亡くなった様子を話し、声を詰まらせた。

 ハワイ時間23日にはホノルル市長のカーク・コールドウェル氏の要請で、ホノルル・ハレ(市役所)が紫色にライトアップされた。紫色はハワイでは沖縄を象徴する色として知られている。コールドウェル市長は「終戦75年となるこの日に、ハワイからハワイのウチナーンチュと共に、玉城デニー知事、城間幹子那覇市長、そして沖縄の皆さんへ、永遠の平和を願ってメッセージを送ります」とコメントした。

 ハワイ沖縄連合会では、新型コロナの影響で多くのイベントが中止となった。現在は連合会のフェイスブック、ユーチューブチャンネルで毎週「Yuntaku Live」を配信する。ハワイの沖縄芸能グループやハワイのウチナーンチュをゲストに迎えている。連合会のリン・ミヤヒラ会長と、ジョン・イトムラ専務理事は「実際に集まれないことは残念だが、バーチャルにすることで世界中に発信できている」と話した。

 ハワイ沖縄連合会のユーチューブチャンネルで、慰霊の日のオンラインイベントの様子も見られる。ユーチューブで「Hawaii United Okinawa Association」で検索できる。(比嘉具志堅華絵通信員)