オキナワ県系3人がコロナ感染、1人が死亡 ボリビアのオキナワ移住地


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外出禁止の期間中でも多くの車が走行するオキナワ移住地内の大通り=ボリビア

 新型コロナウイルスの感染が世界各地に広がる中、オキナワ移住地でも感染者が増加している。これまでに沖縄県系人で3人の感染が確認され、うち1人が死亡した。

 政府は感染拡大防止の対策として、3月から24時間の外出禁止令や交通機関の停止などを発令し、ロックダウン(都市封鎖)となった。多くの人が集まる娯楽施設や飲食店などは営業を自粛し、県系人が経営する飲食店も閉店している。しかし貧富の差が激しいボリビアでは、感染を恐れつつも生活のために出歩く人が多く、一向に収束が見えない状況だ。

 オキナワ移住地では県系人の感染の他に、オキナワ村長、事務局長の感染も確認された。

 オキナワ日本ボリビア協会が主催する駅伝大会や運動会、地域が主催する豊年祭などの行事はすべて中止になるなど、影響が出ている。収まる気配のないコロナに、高齢者や幼い子供がいる家庭は心配が絶えない。(安里玉元三奈美通信員)