子どもたち笑顔に 那覇屋台村 5周年で弁当配布


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 沖縄県那覇市牧志の国際通り屋台村は、開業5周年を迎えた6月19日から、子どもや芸能関係者、生産者らを笑顔にすることを目的に「ゆいまーる作戦」と称して、さまざまなイベントを始めている。5日は子どもやひとり親家庭を中心に、給食のない日曜に昼食を楽しんでもらおうと弁当100個を無料で配った。

来店した子どもに弁当を手渡す屋台村の店長(左)=5日、那覇市牧志の国際通り屋台村

 弁当配布は6月21日と28日に続いて3回目。初回は鶏飯(けいはん)、次に三色丼、今回はロコモコハンバーグ弁当を提供した。毎回、違う味を楽しんでもらおうと、屋台村の約20店舗の店長が腕を振るう。母親と手をつないで来店した4歳の女の子=那覇市=は「前にもらったお弁当もおいしかった」と笑顔を見せ「ありがとう」と、店員に元気よく手を振った。弁当は午後1時ごろには全て配り終えた。

 屋台村は4月10日から営業を自粛した。5月21日から順次解除し、6月1日には全店が営業を再開した。しかし現在も、売り上げは例年より約9割減の状態が続いているという。屋台村の和田紘明助役は「状況を考慮し、5周年イベントを8月に伸ばす案もあった。でも沖縄が元気に前へ踏み出す1歩目に自分たちがなろうと思った」と話す。

 弁当は12日も配布する。「ゆいまーる作戦」では他に、ステージイベントや海ぶどうすくいなどを企画する。詳細は屋台村のSNSで確認できる。