高校野球の2020県夏季大会(県高野連主催)第2日は5日、沖縄セルラースタジアム那覇など3球場で1回戦7試合を行った。開邦・南部農林・辺土名・真和志の連合チームは首里東に7―0で完勝。
試合後、球場に真和志の校歌が流れた。開邦・南部農林・辺土名・真和志の4校連合の初戦突破をたたえる演奏。開邦の照屋圭二郎監督は「投手の仲宗根匠(真和志高)が中心のチーム。それをたたえたかった」と今大会は真和志校歌を指定した理由を語った。
右サイドスローの仲宗根はスライダーを武器に11三振、被安打2で完封。1年時からバッテリーを組む主将の金城温大(はると)と共にチームを引っ張った。金城の要求通りに投げる抜群の制球力で、最後まで崩れることのない安定感も光った。
全員が一度に集まる練習日も限られ、チームプレーにつなげるコミュニケーションが大きな課題だった。主将の金城が周りに目配せや声掛けをして雰囲気づくりに努めてきた。半年前から絆がより深まったと感じたと言い「後輩でも3年生に言いたいことが言えるチーム」と胸を張る。
チームは春季で連合として県大会最高位の16強。仲宗根は「できるだけ多く試合ができるように」、金城は「8強以上が目標」と力強く語った。
(大城三太)
●投手を援護できなかったと振り返る首里東の垣花康太朗主将
「守備から流れをつくるはずが、エラーも重なり全体のリズムに影響した。連合のサイドスローの変化球を打ち崩せなかった。本来ならもっとできたと思う」