自粛の時期だからこそ「照明の力」を……。照明技術者らによるライトアッププロジェクト「JAPAN#31PROJECT」が6日から全国で始まっている。プロジェクトの一環で13日、那覇市の琉球新報社エントランスもアンバー(黄褐色、舞台照明色ナンバー31番)に染まり、優しく町並みを彩った。
プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴い活動自粛が続いている舞台やイベントの裏方スタッフが中心となり立ち上げた。照明には、色彩心理的に穏やかな気持ちになれる「アンバー」を用いて、コロナ流行以前の元の生活に戻れるよう願いを込めた。6日には、宜野湾海浜公園の屋外劇場がライトアップされるなど県内でも広がりをみせている。
新報エントランスでは、温かな照明の下、琉球古典音楽が奏でられ、行き交う人々の心を和ませた。
照明を手掛けた岸本智治さん(50)は「今までのように舞台ができる日が早く来てほしい。仕事がなくても踏ん張っている舞台関係者の思いが伝わればありがたい」と話した。
プロジェクトは毎週月曜日午後8時からで、27日まで実施を予定。場所などの情報はツイッター(https://twitter.com/J31project)などで。