宜野座のエース・大城が1失点の完投 「覚悟」の投球 高校野球県夏季大会


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コザ打線を1点に抑えて完投した宜野座の大城真乃=12日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 高校野球の2020県夏季大会(県高野連主催)第4日は12日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で1回戦3試合を行った。嘉手納は5―1で宜野湾に勝利し、宜野座が5―1でコザを退けた。沖縄尚学は沖縄カトリックに14―0の五回コールド勝ちを収めた。1回戦が終了。18、19日には2回戦の計16試合が両日とも3球場で行われる。

◆闘志前面 マウンド譲らず

 宜野座のエース大城真乃が九回まで131球を投げきり、コザ打線を1点に封じた。好調とまでは言えないと感じたという新垣隆夫監督に八回からの継投を提案された。「完投で抑えたい。投げさせてほしい」と勝ち方にこだわり、マウンドを譲らなかった。

 通常なら球数100球をめどに交代しており、新垣監督は「続投を申し出るのは初めてのこと」と驚いたという。本来は冷静でマイペースな性格。この日の言葉には闘志が前面に表れ、指揮官も「覚悟を感じた」と迷いなく最終回まで託した。

 インステップして投げるフォームが特徴的な左腕。最速130キロ台後半の直球を武器に力で押した。変化球も効果的で次々と打ち取った。気付けば毎回の15奪三振で被安打4の好投だった。

 三つの死球を含め4四死球を与えてもいるが、大城は「内角に抜けた場面もあった。普段通りの投球ができれば直球の球威ももっといける」と自信を深めた様子で、修正を誓った。
 (謝花史哲)


▽1回戦
宜野座
000 300 020|
000 001 000|
コ ザ
(宜)大城―玉城幸
(コ)河野隼、仲本、島元、仲地―河野健
▽二塁打 大城、仲間光、玉城幸(以上宜)

 【評】先発が三回まで好投し立ち上がりは互角だった。四回に宜野座が守備の乱れを逃さず3点を先取し、八回には長短打で2点を追加した。コザは六回に死球の走者を単打でつなぎ1点を返したが、宜野座の大城真乃を最後まで攻略できなかった。

 ●3三振だったが、力を出し切った様子のコザの3番宮城洸哉「相手投手が一枚も二枚も上手だった。軽く投げているようだけど球速があり、要所ではまた球威も上がった。悔しさはあるが、ちゃんと戦えたと思う」