石垣産ブランド米を販売 栽培、収穫から精白米販売まで6次化商品に みやぎ米屋


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自社ブランド米「星の美しゃ」「於茂登のひかり」をPRするみやぎ米屋の宮城智一常務(右)とみやぎ米穀の宮城翔伍社長=14日、石垣市石垣のみやぎ米穀乾燥工場

 【石垣】米卸業のみやぎ米屋(石垣市、宮城隆社長)は15日から、グループ企業の農業生産法人みやぎ米穀(同市、宮城翔伍社長)で栽培・収穫された自社ブランド米「星の美(かい)しゃ」「於茂登のひかり」を発売する。企業内6次化商品による地産地消の推進を目指す。

 米を栽培・収穫するみやぎ米穀は昨年5月に穀物乾燥工場を整備し、グループ内で水稲の生産から加工、精白米の販売までを行える体制を構築した。県の奨励品種ではない栽培米を、自社ブランドで販売するため準備を進めてきた。

 自社ブランド米は7月上旬に収穫が終了した一期米を使用。今期は「星の美しゃ」は約30トン、「於茂登のひかり」は約10トンを生産する。今後、作付面積を増やしたいとしている。14日に会見を開いたみやぎ米屋の宮城智一常務(みやぎ米穀顧問)は「コロナ禍で、改めて島の人の食を支えたいという思いを再認識した。日本人好みの米だと思う」とPRした。

 当面は石垣市と宮古島市にあるみやぎ米屋店舗でのみ販売し、今後、市内の宿泊施設や飲食店、量販店にも販路を広げる予定だという。希望小売価格は両製品とも5キログラムで1980円(税抜き)。