情報開示と基地封鎖を　米軍コロナ感染、野党国会議員ら防衛局へ要請

　【嘉手納】在沖米軍基地内で新型コロナの感染が急速に拡大している事態を受け、県選出の野党国会議員でつくる「うりずんの会」のメンバーは15日、沖縄防衛局に田中利則局長を訪ね、感染者の行動履歴など感染拡大防止に必要な基本的情報の開示や、在沖米軍基地の封鎖などを要請した。要請書では県が県民や市町村、事業者と協力し感染拡大を防いできた一方、米軍基地内で大規模クラスターが発生したことは「県民を不安に陥れるものであり極めて遺憾」と強調した。

　議員らは特に、米国から日本に入国する兵士や関係者全員にPCR検査が義務付けられていないことを問題視した。赤嶺政賢衆院議員は「日米地位協定や日米合意などにかかわらず、感染症対策という意味で（感染リスクの）穴を決してあけてはならない」と訴えた。

　海兵隊の基地内クラスターに何らかの特徴や共通点があるか問われた田中局長は「分析するにはまだ情報が乏しい」と前置きした上で「米軍や県と協力して感染拡大を抑えていくことが最も重要だ」と述べた。