那覇市の興南高校・中学校の生徒で構成する興南アクト部は新型コロナウイルスの影響で閑散としている首里の街を活気づけようと、SNSで画像を投稿するプロジェクト「#首里ぐくる。」を7月下旬から始める。生徒たちは10日、首里城公園の守礼門前でプロジェクトを説明する動画を撮影した。
高3の大蔵香澄副部長が同プロジェクトを提案した。19年10月の首里城火災を経て、ことし6月中旬に有料区域の一般公開後、新型コロナの影響で閑散とした状況に寂しさを感じたのがきっかけだ。訪れた人に仲間と撮った写真を「#首里ぐくる。」のハッシュタグを付けて投稿してもらい、首里の街を活気づけることを狙う。
同部は2010年に創部し、修学旅行生に首里城を案内してきた。火災後は、パワーポイントや仮想現実(VR)を使って案内している。火災当日、学校校舎から燃える首里城を見て、できることを考えてきた。高3の仲村篤紀部長は「一日も早く、たくさんの人が訪れる首里城公園に戻ってほしい」と話した。