伊江島の海上、漏斗雲が発生 二つ連続、空高く渦巻く


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 斎藤 学
伊江港の沖合で発生した最初の竜巻=12日、午後4時10分ごろ(金城輝さん提供)

 【伊江】伊江島の海上で12日、漏斗雲が連続して発生した。伊江村公営企業課の職員によると午後3時50分ごろ、伊江島の西の海上で一つ目の漏斗雲が発生し、約10分後に消滅。その後、午後4時5分ごろに、伊江港の沖合で別の漏斗雲が発生し、約15分後に消滅したという。被害は確認されていない。

 一つ目の漏斗雲発生時、伊江港から本部港に向け午後4時に出航する「フェリーいえしま」の乗客が携帯電話などで西の海上で渦巻く雲の様子を撮影していた。フェリーの船員によると、二つ目の雲は海水を巻き上げながら空高く伸び、竜巻にも見え「近くで初めて見た」と興奮気味だった。

 当時、伊江島の沖合は低い黒い雲が広がり、大気の状態が不安定となっていた。沖縄気象台は午後5時12分に沖縄本島地方に竜巻注意情報を発表した。
 (金城幸人通信員)