【熱闘・県総体】自転車の北中城・玉城が大会新 洗練フォームで快走(7月18日)


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男子1キロタイムトライアルで圧倒的なスピードを見せる玉城翔太(北中城)=18日、沖縄市の県総合運動公園自転車競技場

 上半身を前に倒し、両肘を体の内側にコンパクトにたたむ。イメージは飛行機の機体の形。「横から見るとでっかいけど、前から見ると細い」。男子1キロタイムトライアルを走る玉城翔太(北中城3年)は、改良を重ねてきた空気抵抗の少ないフォームでぐんぐんと前へ進んでいった。

 「県記録を狙っていた」。停止状態から一気に加速し、バンク半周をこぎ抜ける特訓を重ね、課題のスタート力も鍛えてきた。昨秋の九州新人から2秒以上もタイムを短縮。しかし結果は大会新止まりで、県記録の1分7秒419には届かなかった。「7秒台を目指していたから、自己採点は80点くらい」。控え目な笑みを浮かべた。

 団体競技も含め、初日で既に4冠を達成。県内ではずばぬけた走力を備えるだけに、県総体は「自分との戦い」だ。記録更新の本命は、得意とする2日目の3キロ個人追い抜き。「練習では県記録を切るタイムが出ている。自信はある」。全力でペダルを踏み、100点満点の走りを誓う。

(長嶺真輝)