ホッケー男子で北山初優勝、辺土名の3連覇阻む サドンデスで突き放す 県高校総体


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辺土名とのシュートアウト戦サドンデスで得点を決める北山の大城瑠架

 2020年度県高校総体第2日は19日、各地で11競技が行われた。男子ホッケーは北山と辺土名が3-3でシュートアウト戦にもつれ、北山が初優勝を飾った。

 男子ホッケーは北山が宿敵辺土名の3連覇を阻止し、念願の初優勝を飾った。劣勢からの逆転だった。北山主将の大城瑠架は「3年間で初めて勝てた。チームワークのおかげ」と笑顔だった。

 60分間のタイムアップで3―3の同点。決定戦のシュートアウトの5人目でも決着が付かずサドンデスに突入した。辺土名が外し、最後は北山の大城がゴールキーパーの動きを見定めてゴール。大城は万感の表情で思わず男泣き。その場で崩れたがすぐに駆け寄ったチームメートたちと共に歓喜の雄たけびを上げた。

 最初の30分間は辺土名のサイド攻撃に翻弄(ほんろう)され、0―2と劣勢に立たされた。終盤、大城の個人技を生かした得点で徐々に流れを引き寄せ、ゴール前でのチャンスが増えた。残り6分で立て続けに2点を奪い追い付いた。

 守りではGKの佐藤恵亮が体を張り、危機的状況でファインセーブを連発。窮地を救った。佐藤は「今までで一番、プレーに集中できた」とすがすがしい表情だった。山内航監督は「最後まで諦めずよく粘った。それが後半のいいプレーにつながった」と誇らしげだった。
 (大城三太)

男子ホッケー初優勝の北山=19日、今帰仁村の北山高

(北山高)
【男子】
▽決勝
北山 3―3 辺土名
(SO4―3