高校野球の2020県夏季大会第6日は19日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇など3球場で残りの2回戦8試合を行い、16強が出そろった。シードの宮古は14―1で中部農林に五回コールド。23、24の両日に3回戦を行い、8強が決まる。
中部農林
000 01|1
255 2×|14
宮 古
(五回コールド)(中)金城龍、佐渡山、照屋―親川
(宮)伊波、狩俣勇―根間
▽三塁打 照屋(中)
▽二塁打 砂川、根間(以上宮)
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4回で25安打の固め打ち/シードつかんだ強力打線健在
強力打線は健在だった。シードの宮古は四回までに16安打の固め打ち。14得点で圧倒した。
一回裏1死、2番・川満俊宜の単打が猛攻ののろしだった。低めの直球を中前へ運んで出ると、失策にも乗じて先制の生還。豊原啓人監督は「川満の安打が出たのでほかも楽になった」とリズムをつくった川満の一打を評価した。川満も「ベンチの雰囲気が上がり、良い波にのれた」と振り返った。
初戦を大勝で飾ったが、課題も見つかった。豊原監督は「低めの変化球を振る傾向がある」と渋い表情。次戦までに修正するとした上で「(宮古に)帰ったらまた特訓ですよ」と笑みを浮かべる。この日3安打3打点の活躍をみせた笠原秀太主将は「チーム一丸で頂点を狙う」と力強い。3年生16人が目指す、どこよりも長い夏は始まったばかりだ。
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●大きな発声でけん引した中部農林の親川太陽主将「序盤に自分たちのプレーができなかった。宮古の強打線の勢いにのまれ、守備が崩れて打撃にも影響した。経験豊富な後輩たちには自分たちを超えるチームをつくりあげてほしい」