新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、那覇市の国際通りで40店舗が閉店していることが、同市国際通り商店街振興組合連合会が20、21日に行った調査で分かった。同連合会は3密を避けながら商店街を活性化させようと、26日から路上で物販や飲食の提供を行う「国際通りマルシェ」を始める。同市平和通り商店街振興組合によると、平和通りでは22日時点で16店舗が閉店している。
国際通りには約470店舗があるという。コロナの影響でピーク時は400店舗以上が休業したが、6月から営業を再開する店舗が増えた。調査時点で休業中は38店舗だった。4連休に合わせて、このうち約2割が営業再開するという。平和通りでもピーク時は全179店舗のうち、ほとんどが休業していたが、現在は半数超が再開している。
国際通りで飲食店を経営する60代の男性店主は4月から約2カ月間休業し、6月上旬に営業を再開した。「収入は前年同期に比べて20~30%落ち込んでいる。毎月約30万円の赤字だ」と厳しい現状を説明した。
国際通りマルシェは国土交通省の緊急措置を活用し、従来のトランジットモールではできなかった物販や飲食提供も可能となる。毎週日曜日に開催する。国際通り商店街振興組合連合会の石坂彰啓事務局長は「安心、安全、快適な空間を提供し、観光客らに選ばれる通りを目指す」と話した。