【糸満】糸満署(宮良政宏署長)は16日、行方不明となっていた八重瀬町に住む男性(62)を発見し、ラジオの情報を聞いて警察に通報したとして南城市在住の森山ひとみさん(59)と森山涼子さん(55)、男性の特徴などをラジオで流した琉球放送に感謝状を贈った。宮良署長は「タイムリーな情報発信と機転を利かした行動によって貴重な人命を救った」と感謝した。
行方不明だった男性の家族は14日、捜索願を糸満署に提出。16日には琉球放送のRBCiラジオが情報を流した。ひとみさんと涼子さんは朝、南城市内にある畑に向かう途中、同市玉城百名の路上で立つ男性を見掛けた。昼になっても同じ場所にいたため「地域の人ではないな」と思いながら、ちょうど車内で流れたラジオで男性の特徴を聞き「この人だと思い、110番通報した」という。
ひとみさんは「当時は太陽が照り付けていて、帽子もかぶらず熱中症の危険性もあった。保護できてほっとした」と笑顔で語った。
琉球放送の安仁屋聡常務取締役は「朝から午後9時まで行方不明者などの情報は常に心掛けて発信している。放送事業者冥利(みょうり)に尽きる」と喜びを語った。