2021年3月に卒業予定の高校生を対象とした合同企業説明会「ジョブドラフトFes2020」が22日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催された。県内の高校生61人が参加した。高校生の就職活動は学校のあっせんが一般的で、合同企業説明会の形態は珍しいという。
県内外の企業19社がブースを出した。うち数社はオンラインのリモートで担当者が会社案内をした。企業ブースにはアクリル板が設置され、担当者はマスクとフェースガードを着用して新型コロナウイルス感染拡大防止を徹底した。
主催したジンジブ(東京)によると、高卒採用は大卒のような就職イベントが少なく企業と生徒が直接触れる機会が限定的だという。高卒採用1年目の早期離職率は17・4%と、大卒の11・4%を上回っているという。森隆史副社長は「早期離職は生徒にとっても企業にとっても不幸なことだ。企業の雰囲気を直接感じることで、ミスマッチによる早期離職を防ぎたい」と話した。参加した石川高校3年の伊波楓加さん(17)は「こういう説明会には初めて参加した。社員の人に直接話を聞けて良かった。飲食業に興味があったが、他の仕事も面白そうだと思った」と話した。