ボウリング、稲嶺(中部商業)と登川(美里)初V 県高校総体第5日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
男子個人戦 持ち味のコントロールを生かして優位に試合を運ぶ稲嶺秀汰

集中力/女子初制覇登川

 女子個人の登川舞(美里3年)は安定感抜群の投球でハイスコアの戦いを勝ち抜き、初優勝した。日頃の練習場所であるドラゴンボウルでの大会となり、ホームグラウンドの強みを生かした。決勝トーナメント準決勝で筈井海光(中部商)、決勝で稲福心衣奈(同)と前評判の高かった2人を立て続けに退けた。
 決勝は最後まで稲福と競り合った。序盤からともにストライク、スペアを重ねて一進一退。7フレーム目で稲福がスペアに失敗し、対照的に登川はストライクを続けた。「あそこでストライクが取れたのが大きい」と語る。集中力を切らさなかったことが勝負の分かれ目になった。
 大会に向け、投球フォームを見直した。投げる時の歩数を6歩から5歩に変えたことでスピードが増し、精度も向上した。それでも決勝トーナメント初戦は苦戦した。「準決勝でリズムをつかみ、精度も上がった」と手応えを語る。
 9月には九州大会を控える。「着実にスペアを取れるようにしたい」と前を見据えた。 (宮城隆尋)

※注:光崎脩の「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし

………………………………………………………………
安定感/男子初優勝稲嶺

 ◯…男子個人の稲嶺秀汰(中部商3年)は持ち味のコントロールの良さでストライクを連発した。新型コロナの影響で入場が制限され、会場が静かだったことも「かえって集中できた」と前向きな力に変えた。
 決勝トーナメント3ゲームをいずれも200超のハイスコアで優位に運んだ。前評判の高い登野城温斗(北中城)との決勝も淡々と自分のペースで投げた。「集中力が切れるのも早い」と自己分析するが、この日は最後まで安定感を見せた。初優勝は「これまでの積み重ね、支えてくれた周囲のおかげだ」と感謝した。

女子個人戦 安定したフォームでハイスコアをたたき出す美里の登川舞=23日、沖縄市のドラゴンボウル

――――――――――――――――――――――――
  (ドラゴンボウル)
 【男子】
▽団体戦 (1)中部商(宜保和志、光崎脩)1220点(2)美来工科(我如古悠人、仲田亜利斗)1042(3)名護商工(新垣清夜、比嘉希)1027
▽個人決勝トーナメント1回戦
稲嶺秀汰(中部商) 211―182 新垣清夜(名護商工)
又吉海輝(美来工科) 268―202 棚原怜弥(中部商)
宜保和志(中部商) 245―203 前里柊弥(那覇西)
登野城温斗(北中城) 227―176 奥田武尊(美来工科)
▽同準決勝
稲嶺 236―182 又吉
登野城 258―234 宜保
▽同決勝
稲嶺 213―170 登野城
▽ハイゲーム 又吉268
▽ハイシリーズ 稲嶺689
 【女子】
▽団体戦 (1)中部商(筈井海光、高良紗恵)1031点(2)那覇商(仲里葵、儀間奈菜美)1005(3)南風原(太田夢々、平田羽七)877
▽個人決勝トーナメント1回戦
登川舞(美里) 166―151 仲里葵(那覇商)
筈井海光(中部商) 206―167 宮平詩音(名護)
稲福心衣奈(中部商) 205―165 平田羽七(南風原)
儀間奈菜美(那覇商) 192―132 高良紗恵(中部商)
▽同準決勝
登川 246―226 筈井
稲福 178―159 儀間
▽同決勝
登川 214―205 稲福
▽ハイゲーム 登川246
▽ハイシリーズ 稲福533