留学で経験した沖縄の平和や文化 ボリビアで上地さんがSNS発信


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県費留学中にグループ発表を行う上地メリサさん(左)

 2019年度沖縄県費留学生の上地メリサさん(23)=宮古島市・本部町3世=がボリビアへ帰国後、県費留学や市町村研修生などのOB・OGで構成するレキオス会(屋良さやか会長)のメンバーとして、精力的に活動している。上地さんは半年間、琉球大学に留学して日本語や沖縄の歴史、文化を学び、その後、JICA沖縄国際センターでインターンシップをした。

 帰国後の活動として留学中から考えていたのは、沖縄県が提供する受け入れ事業(県費留学、市町村子弟受入事業、ウチナージュニアスタディー事業)の存在を広める活動だ。

 ボリビアの若者たちに興味を持ってもらい、応募者を増やすことから始めようと考え、レキオス会のメンバーに声を掛けた。新型コロナウイルスによる自粛生活で集会やアクティビティーができないため、簡単なプレゼンテーションを作り、SNSを使って活動している。「メンバーが力を合わせてできることから進めている。この機会を通して、ウチナーンチュ大会に向けてレキオス会の活動を強めたい」と意気込む。

 上地さんは、留学経験を振り返り「故郷でもある沖縄でたくさんの経験ができたことは、これからの自分をつくり上げることに大きく役立ち、貢献することになる」と実感する。沖縄の素晴らしさを感じることができたといい「他の人たちに伝え続けていきたい」と語った。

 また「自分のアイデンティティーとつながることができて、ウチナーンチュで良かったと思った」と話す。大学ではいろいろな国の留学生と触れ合い、視野を広げることができたという。研修などを通じて沖縄の現状を学び、平和や文化の大切さも学んだ。

 「日本語力も上がり、日本の仕事のシステムや職場の仲間との関わり方も知ることができた。自分の人生にとってとても大切な時間だった」と達成感をにじませた。

(安里玉元三奈美通信員)