【熱闘・県総体】なぎなたの首里・宮城、個人制す 4度延長の接戦、気迫のスネ一本で決着


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個人試合の部決勝 狙いを定めてスネを打つ首里の宮城昭奈(右)=26日、与那原町の知念高校体育館(ジャン松元撮影)

 2020年度県高校総体第8日は26日、6競技を行った。なぎなたの団体試合は首里が5連覇を達成した。

 個人試合決勝は宮城昭奈(首里3年)が延長の末に同校対決を制して栄冠をつかんだ。162センチと上背のある大城志歩との対決。身長差10センチ以上の相手に俊敏性を武器に攻めた。

 規定の3分間で決着が付かず、勝負は1本先取の2分間の延長戦へ。激しい攻防が続き、4度目の延長へもつれる接戦となった。

 最後は文句なしのスネ1本だった。なぎなたを持ち替えてのメンを仕掛けられた宮城は瞬時に受け返し、素早く右スネに打ち込み勝負を決めた。

宮城 昭奈

 互いに肩で息する消耗戦になったが、最後まで宮城の集中力は途切れなかった。「相手に気持ちで負けない。最後まであきらめない」と気迫にあふれ、自ら前に出て仕掛ける積極姿勢を貫いた。

 宮城は「前日の予選リーグで確実な1本が奪えない状態が続いた。監督や周りのメンバーに助けられた」と振り返る。主将として率いた団体戦で優勝も果たし2冠を達成した。

 栄野川里美監督は「最後まで粘り強く、意地でも勝つという姿勢だった。素晴らしい姿を後輩たちに見せてくれた」と褒めたたえた。


 (知念高体育館)
▽団体試合の部リーグ戦
首里 5―0 沖尚
首里 3―0 那覇国際
首里 1―0 知念
知念 5―0 沖尚
知念 4―0 那覇国際
那覇国際 3―1 沖尚
▽同順位 (1)首里3勝(2)知念2勝1敗(3)那覇国際1勝2敗(4)沖尚3敗

▽個人競技の部決勝トーナメント準々決勝
大城志歩(首里) コ― 山田望来(知念)
富川真緒(首里) スメ― 新川珠羽(知念)
下地花南(知念) メ― 山田蒼彩(首里)
宮城昭奈(首里) 延長判定 砂川奈央(知念)
▽同準決勝
大城 延長判 定富川
宮城 ス― 下地
▽同決勝
宮城 延長ス― 大城

▽演技競技の部決勝トーナメント準々決勝
宮城昭奈・富川真緒(首里) 5―0 金城優・島袋未羽(知念)
運天綾菜・宮城心音(知念) 5―0 仲程麻陽・金城かのん(沖尚)
金城史歩・小川陽(首里) 3―2 比嘉七美・岩崎澪(知念)
山田望来・新川珠羽(知念) 5―0 下地花南・砂川奈央(知念)
▽同準決勝
宮城昭・富川 5―0 運天・宮城心
山田・新川 5―0 金城・小川
▽同決勝
山田・新川 4―1 宮城昭・富川