【熱闘・県総体】アーチェリー那覇国の屋良、序盤から快調、2位と大差


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
女子70メートル個人 狙いを定める那覇国際の屋良帆風=26日、宜野湾市真志喜の宜野湾高校

 2020年度県高校総体第8日は26日、6競技を行った。アーチェリーの女子は那覇国際が初制覇を成し遂げ、男子は宜野湾が4連覇した。

 アーチェリー女子70メートルラウンドで那覇国際2年の屋良帆風(ほのか)が個人初優勝を果たした。那覇国際は団体も初制覇。念願の勝利に屋良は「先輩たちがいる間に優勝できてよかった」と穏やかな表情で喜びをかみしめていた。

 序盤から快調に滑り出した屋良は2位に8点差を付ける首位で前半を折り返す。後半は差をさらに引き離し、女子唯一の500点台で勝負を決めた。

 各校の上位3人の得点で争う団体でも、屋良の獲得ポイントがチームの勝利に大きく貢献した。

 競技を始めたのは高校入学後。“1期生”として部を立ち上げた現3年の先輩たちが弓を引く姿にあこがれ入部を決めた。そんな後輩について高江洲美来主将は「頼りになる。安心してチームを任せられる」と抜群の信頼を寄せる。

 試合後、静かに取材に応じたニューヒロインは、団体Vに話題が及ぶと「貢献できた」とはにかんだ。先輩の最後の舞台を飾れたことが何よりうれしそうだった。
 (西銘研志郎)

女子70メートル団体 優勝した那覇国際の(左から)高江洲美来、小谷明日香、屋良帆風
男子70メートル団体 優勝した宜野湾の(左から)松元麗樹、嘉味田朝成、内間安哉

(宜野湾高アーチェリー場)
【男子】
▽団体順位 (1)宜野湾1700点(2)豊見城南634(3)八重山395
▽70メートルラウンドの部順位 (1)嘉味田朝成(宜野湾)593(296、297)(2)内間安哉(同)570(295、275)(3)松元麗樹(同)537(274、263)

【女子】
▽団体順位 (1)那覇国際1497(2)宜野湾1448(3)豊見城南273
▽70メートルラウンドの部順位 (1)屋良帆風(那覇国際)535(263、272)(2)木谷楓(宜野湾)499(255、244)(3)高江洲美来(那覇国際)494(241、253)