衛藤沖縄相が尖閣展を視察 統治の歴史PRか


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尖閣諸島の企画展を視察する衛藤晟一大臣(左から2人目)=27日、東京都千代田区の領土・主権展示館

 【東京】衛藤晟一沖縄担当相(領土問題担当相)は27日、東京都千代田区の領土・主権展示館で28日から始まる企画展「尖閣諸島と日本人」を視察した。尖閣周辺で中国当局の船が100日連続で確認される中、尖閣を巡る統治の歴史を改めてPRする狙いがありそうだ。

 明治維新後に沖縄県の官吏となり知事官房などの要職を務めた横内扶(たすく)氏の遺族が、1993年に那覇市歴史資料室(現那覇市歴史博物館)に寄贈した文書の一部(レプリカ)を公開した。当時の県事務官の妻が横内氏の妻へ宛てた書簡では「尖閣列島和平山」(魚釣島)産のかつお節を贈ることなどが記された。尖閣産かつお節が当時の沖縄の人々の生活で重宝されていたことがうかがえる。

 視察後、衛藤大臣は開拓の歴史に「みんな大変な苦労をしながら生活していたと感じた。そういう歴史を夏休み中の親子にも見てほしい」と話した。

 企画展は28日から8月30日まで開かれる予定。