沖縄知事、コロナ休業要請せず 「飲食店利用、慎重に判断を」


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記者会見する玉城デニー知事=28日、沖縄県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は28日、新型コロナウイルスに対する県警戒レベルを第2段階「流行警戒期」に引き上げたことに伴い、事業者への休業要請は実施しないと発表した。ただクラスター(感染者集団)の発生が懸念される那覇市の松山地区などの接待を伴う飲食店については、感染予防対策を取っているかを確認して慎重に判断することを利用者に求めた。沖縄本島から離島間の渡航自粛要請については離島市町村と協議して対応を決める。感染拡大している東京都をはじめとした首都圏と関西圏への渡航自粛は求めず、不要不急の渡航は慎重な検討をするよう求めた。

 同日の県の新型コロナ対策本部で決定した。

 玉城知事は「地域的な流行が始まっている。中南部に関しては市中感染が懸念される。若い世代に感染が始まっている。接待を伴う飲食店や夜の繁華街、高齢者が多い福祉施設に重点を置いた対策をする」と述べた。

 27日に開かれた医師や専門家らで話し合う県の専門家会議では「本島中南部では流行が始まっている」との認識が示された。【琉球新報電子版】