沖縄セルラー電話(那覇市、湯淺英雄社長)は29日、完全子会社のUQモバイル沖縄(同、上地球二社長)を10月1日付で吸収合併すると発表した。29日の両社の取締役会で決議した。
携帯通信事業は、新規事業者の参入や電気通信事業法の改正で競争が激化している。メーンブランドのauと格安スマートフォンのUQモバイルを一体で運営することで、販売拠点を再編統合し経営を効率化すると同時に、営業体制を強化する。料金や商品など消費者に分かりやすいサービスを提供し、競争力を高めていく。
29日にオンラインで開かれた決算発表で、渡具知武之経営管理本部長は「格安スマホの台頭が全体的な流れ。新規参入の楽天モバイルの料金プランに対抗するにも、auと格安スマホのUQモバイルを1社で提供した方が消費者にも分かりやすいと判断した」と説明した。
沖縄セルラーの親会社であるKDDI(東京)は、携帯通信事業の強化策として傘下のUQコミュニケーションズ(同)の格安スマホ事業を統合することを5月に発表している。