米軍ホテル宿泊 防衛局は管轄外 北谷町議会の要請に説明


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 【北谷】米軍の新型コロナウイルスの大規模感染や、米軍が人事異動者を対象に北谷町内のホテルを借り上げたことに対し、北谷町議会の亀谷長久議長らは29日、沖縄防衛局に竹内芳寿次長を訪ね、意見書を手渡した。米軍基地の閉鎖やホテル借り上げの即時解除などを求めた。併せて、9日に実施された米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練に対しても抗議した。

 竹内次長は、米軍の大規模感染について、県と医療機関、米軍との連携を密にしていることを説明した。ホテルの借り上げは外務省沖縄事務所が所管していることから「(言及する)立場にない」と述べるにとどめた。

 パラシュート降下訓練に対しては、日米合同委員会で合意された「例外的措置」のため実施されたと従来の説明を繰り返した。議員団は、米軍の大規模感染が基地外に住む住民へ影響を及ぼすことを指摘し「(米軍に)強く求めるべきだ」として、基地外に居住する米軍関係者の速やかな公表も求めた。同議員団は30日、嘉手納基地の第18航空団にも同様の抗議をする。