コロナ差別ない社会に 「シトラスリボン運動」 りゅうせきケアプロが社内で実践


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職員や利用者が作ったシトラスリボン

 新型コロナウイルス感染者や医療従事者への差別をなくそうと、愛媛県の市民グループから始まった「シトラスリボン運動」に、介護サービスの「りゅうせきケアプロ」(那覇市、玉城祐一社長)も賛同し、社内で取り組んでいる。

 シトラスリボン運動は、リボンやひもで「地域」「家庭」「職場(学校)」を象徴する三つの輪を作り、それを身に着けたり、掲示したりすることで、思いやりの輪を広げてコロナ差別をなくそうという緩やかなもの。愛媛の特産であるミカンなど、かんきつ類の色で表す。

 りゅうせきケアプロの職員はこの運動を伝える新聞記事を読み、社内で共感の輪が広がり、プロジェクトに参加することになった。

 リハビリデイサービスのぴたさぽ経塚、ぴたさぽ牧港、有料老人ホームひまわりの職員や利用者がリボンを作り、周囲に配布している。従業員の名刺にもシトラスリボンのロゴマークを入れ、思いやりの心を広げようと取り組んでいる。

コロナ差別をなくすシトラスリボン運動をしている、ぴたさぽ経塚の仲間由利香所長(左)、りゅうせきケアプロの玉城祐一社長=28日、琉球新報社

 玉城社長は「不安のため感染者やその家族、流行地域からいらっしゃる方を差別してしまいがち。誰にも新型コロナウイルスにかかる可能性がある。たとえかかったとしても温かく受け入れ、笑顔で暮らせる社会にしていきたい」と話した。