4強拮抗、あす準決勝 ウェルネス―八重山 KBC―美里工<高校野球夏季大会>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 高校野球の2020県夏季大会第10日は8月1日、タピックスタジアム名護で準決勝2試合を行う。第1試合(午前10時開始予定)は、春に同校初の4強入りをしたシードの日本ウェルネスと八重山が対戦。第2試合(午後0時半開始予定)はKBC未来と美里工が相まみえる。3回戦までにシード3校が姿を消し、昨年の選手権沖縄大会の覇者、沖縄尚学と準優勝の興南も姿を消した。4強進出を果たしたチームの戦力やカードの見どころを紹介する。選手権沖縄大会の代替大会だが4強進出や決勝進出の回数、優勝などの成績は選手権沖縄大会の成績にはカウントされない。決勝は同2日午後1時からタピックスタジアム名護で行われる予定。

<見どころ>

 堅守の日本ウェルネスと打線が好調な八重山の対決は接戦が予想される。ウェルネスが長打と小技でつなぐ一方、八重山は好打に犠打を交え確実な得点を狙う。投手陣は両チーム好投手を擁するだけに打ち崩せるかが重要だ。県大会初優勝が懸かるウェルネスは八重山の多彩な攻撃を最少失点で乗り切りたい。八重山は残塁や失策を減らし、ウェルネスの勢いを抑え打撃からリズムをつくれるか。

準々決勝まで自責点1と好投する砂川羅杏
堅守を誇る日本ウェルネスで4番を担い、扇の要となっているコンズ七斗捕手

 

<見どころ>

 投手陣の層が厚いKBC未来と多彩な攻撃で得点につなげる美里工。両者、準々決勝では接戦を勝ち抜いただけあって最終回まで勝負の流れが読みづらい。KBCは守備陣が落ち着いた対応で、失策を最少に抑え力投する投手陣を支えたい。一方、美里工は上位打線の連打を足掛かりに下位が小技を絡めて確実な得点につなげられるか。いずれも継投のタイミングが鍵になりそうだ。

打率4割台と、毎試合で安打を放つ上原拓馬
長身から繰り出す変化球で三振の山を築く松竹嬉竜