沖縄、独自の緊急事態宣言発出へ 4月に続き2回目 警戒レベルを第3段階に引き上げ【7月31日午後3時】


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 沖縄県の玉城デニー知事は31日、新型コロナウイルスの新規感染者数が70人超に上ることを踏まえて、県の警戒レベルを現在の第2段階から第3段階「感染流行期」に引き上げ、県独自の緊急事態宣言を発出する方針を固めた。関係者が明らかにした。同日中に対策本部会議を開いて正式決定する。

 緊急事態宣言が発出されると、県の対策実施例では「不要不急の外出自粛要請」や「不要不急の県外渡航自粛要請」「飲食店の時短営業」などがある。

 同日、県内の感染者が70人超となることが複数の関係者への取材で分かった。30日に49人の感染者が確認されたばかりで5日連続の最多更新となる。県内でコロナ感染が急速に拡大し累計で400人に迫る勢いだ。

 玉城知事は30日にも県内で過去最悪の49人の感染が確認されたことを受けて、対策本部会議を開いたが、警戒レベルは引き上げず、第2段階に据え置いた。クラスター(感染者集団)が発生している那覇市の松山地域の一部に店舗を構える接待・接触を伴うスナックなどに8月1~15日の間、休業要請を実施することを決めた。その上で感染が拡大する本島中南部のクラスター対策を重視する考えを示していた。【琉球新報電子版】