高度急性期医療を提供 豊見城市与根に医療センター 1日から救急搬送受け付け


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1日に上田から移転した友愛医療センター=豊見城市与根

 【豊見城】医療法人友愛会(比嘉國郎理事長)が運営する豊見城市上田の豊見城中央病院が1日、市与根に移転し、友愛医療センター(新崎修院長)として開院する。救急車での搬送の受け付けは同日から開始し一般診療は3日から。新崎院長は「新病院では救急医療の強化や一貫した高度急性期医療の提供が可能となった。これまで以上に地域からの信頼を高めるよう取り組んでいく」と意気込んだ。

 友愛医療センターは敷地面積約8万平方メートル、延床面積は約4万8千平方メートルの8階建て。病床数は378床ある。

 新たに救急病棟が設置され、高度な医療が必要な患者に対応するHCU(高度医療室)は8床から14床に増床した。屋上にはヘリでの搬送用にヘリポートを設置している。

 豊見城市消防本部と連携して救急に対応する「派遣型ワークステーション」の設置などで救急体制が強化された。がん治療や循環器治療などの専門職種を1フロアに集結させ、多職種での連携や機能の向上も図っている。豊見城中央病院には無かったがん放射線治療機器も導入した。

 友愛医療センターの開院後、豊見城中央病院の施設には、同法人が運営する糸満市の南部病院が移転し「豊見城中央病院」として5日から一般診療を開始する。