コロナ感染相次ぐ繁華街の那覇市松山 PCR検査に飲食店従業員ら行列


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PCR検査を受ける那覇市松山の飲食店従業員ら=1日午前、那覇市若狭の那覇港大型旅客船バース

 那覇市松山のキャバクラ店などの飲食店が集中する地区で新型コロナウイルスの新規感染者が相次いでいるのを受け、県医師会などは1日午前から、同市若狭の那覇港大型旅客船バースでPCR検査を実施した。松山で働く飲食店の従業員や客、その家族らを対象とした検査には来場者が相次ぎ、開始前から長い車列と行列ができていた。検査は2日にも実施。飲食店の従業員や客、その家族らを対象とし、2日間で800人前後への検査を見込んでいる。

 検査には、県医師会から派遣された医師ら医療スタッフのほか那覇市や県の職員らも参加し、来場者の誘導や交通整理などの対応に追われた。開始前、医師が「かなりの陽性者が予想される。細心の注意を払うように」と注意を促すと、職員には緊張感に広がった。

 開始1時間ほど前から順番を待つ人の列が目立ち始めたため、予定より15分早めて検査がスタート。その後も来場者が途絶えることはなく、順番を待つ車の列は会場前の道路にまで伸びていた。検査には、松山の飲食店関係者とみられる若い男女の姿が目立ったが、なかには子供を連れた女性も。松山のキャバクラ店に勤務する女性(25)は、0歳と4歳の子供を連れて検査に訪れ、「知り合いのバー店主に陽性反応が出た。子供たちに感染させていないか心配」と表情を曇らせた。【琉球新報電子版】