休業目立ち、閑散とする繁華街 那覇・松山「陽性」張り出す店も 国際通りにも休業店舗 感染急増の沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
閑散とした雰囲気が漂う那覇市の松山地域=1日、那覇市松山

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、休業要請が出ているスナックやキャバクラなどが集中する那覇市の松山地域からは活気が消え、国際通りなど市内各所の飲食店でも休業に踏み切る店舗が相次いだ。

 1日夕、普段は多くの人出で賑わう松山地域には閑散とした雰囲気が漂っていた。人通りもまばらな通りには「臨時休業」の張り紙が目立った。近隣の店舗に酒類を卸している酒店の店主は「木曜日くらいから客足ががくっと減った」と肩を落とす。緊急事態宣言は2度目だが、「今回の方が落ち込みがひどい。来週から営業を短縮せざるを得ない」とぼやいた。

 観光客が戻りつつあった国際通りでも、緊急事態宣言の影響は顕著だ。50代のホテル従業員の女性は「昨日から宿泊客のキャンセルが相次いでいる」と嘆く。

 陽性者が出たことを理由に休業する飲食店も目立ち始めている。那覇市牧志の「ステーキハウス88国際通り店」は、7月30日に従業員から陽性者が出たことを発表。ホームページ上で従業員のシフトを公開し、接触した可能性のある客に注意喚起した。那覇市泉崎のイタリア料理店でも系列店の従業員に陽性者が出たことを張り紙で告知し、店舗を閉鎖していた。