県高校総体柔道が中止 定時制ソフトテニス、中学野球も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 新型コロナウイルスの感染拡大で県が独自の緊急事態宣言を出したことを受け、県高校体育連盟は8月3日に予定していた県高校総合体育大会の柔道競技の中止を決めた。31日夜に緊急の三役会議を開き決定した。県定時制通信制夏季体育大会で2日に開催予定だったソフトテニスも中止とした。15日の定通制バレーボール、日程調整中の県総体ラグビーについては後日協議する。

 柔道は当初、7月25、26日に開催を予定していたが全日本柔道連盟から7月中の大会自粛要請があり、日程を延期していた。

 県高体連の大会実施ガイドラインによると「県の緊急事態宣言が出た場合は中止とする」とあり、これに沿った判断となった。

 昨年の県総体柔道で男女団体、個人全階級を制した沖縄尚学柔道部男子の新垣琢也監督は「3年生や保護者にとっては一生に一度の大会。他の競技が無事開かれる中、納得しきれない部分があると思う」と声を落とした。

 女子の真喜志康孝監督は「最後に試合をさせてあげたかった。何とも言えない終わり方で悔しい」と思いを吐露。31日の練習後に選手に大会中止を伝えたが「選手の落胆ぶりを見ていられなかった」と語った。

 また、8月22、23日の日程で開催予定だった県中学校野球選手権2020特別大会(主催・県野球連盟、琉球新報社)の中止が1日までに決まった。新型コロナウイルスの感染が県内で急拡大していることを踏まえ判断した。