ボリビアでは新型コロナウイルスの感染者が、毎日約千人のペースで増加が続いている。感染者数累計は、7月26日時点で6万9429人、死者は2583人、感染率は1万人あたり59人となった。感染者が最も多いのは、沖縄県系人が多く住むサンタクルス県で、感染者全体の約50%を占める。
オキナワ移住地でも県系人の感染者や死亡者が確認されている。県系人が経営する大規模農業や飲食店で雇用しているボリビア人従業員や、その家族への感染、死亡も確認された。
ボリビアでは、国立病院以外に私立病院でも感染者の受け入れを行うが、治療費や医療費は高額だ。今後のさらなる感染拡大を踏まえ、高齢者や持病のある県系人へ日本への帰国を勧める人もいる。
国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として2年間、ボリビアのオキナワ移住地にあるオキナワ第一日ボ学校に沖縄から派遣されていた兼島英未教諭(34)は、3月末から沖縄に一時帰国していた。再赴任のめどがたたず、8月から那覇市の小学校に職場復帰することが決まった。
(安里玉元三奈美通信員)