新型コロナウイルスの感染拡大による沖縄県の緊急事態宣言を受け、県内各地の県営公園で遊具がロープなどで囲われ、使用が禁じられている。屋内施設や駐車場も閉鎖され、利用がウオーキングなどに限られている公園もある。夏休み最初の日曜日となった2日、親子連れが公園で残念がる姿も見られた。公園管理者は「感染拡大防止のため密集を避けて」と呼び掛けている。
市町村管理の公園も一部で遊具使用が禁止されている。市町村が管理する体育館や野球場、グラウンドなども多くが閉鎖された。
沖縄市の県総合運動公園は7月25日に屋内施設を閉鎖し、27日から遊具の使用禁止を含めた全施設閉鎖となった。8月5日から駐車場も閉鎖する。期間は「当面の間」としている。
芝生で子どもを遊ばせていた沖縄市の与儀清人さん(45)=会社員=は「感染を防ぐには仕方ない面もある。2週間ぐらいだろうから我慢するしかない。きょうが遊び納め」と寂しそうな表情で話す。
県営公園の遊具利用は県総合運動公園と中城公園が7月27日から、奥武山公園と名護城公園、浦添大公園、海軍壕公園、平和祈念公園が8月1日から禁止。駐車場は海軍壕と平和祈念が1日から閉鎖。奥武山が3日、県総合が5日から閉鎖する。
県総合運動公園の福島誠司所長は「消毒などは毎日入念に行ってきたが、県の基準に従って閉鎖した。15日以降に警戒レベルが引き下げられれば、高齢者など感染リスクの高い人を守りながら早めに開けたい。利用者の年齢や目的、運動の種目によって密にならない方法はある。免疫力を高めるには運動も大事だ」と話した。
首里城公園は2日から、有料区域や首里杜館のレストランとカフェ、駐車場などを臨時休館とした。期間は15日まで。訪れた人々は守礼門や歓会門などの無料区域を散策した。同公園を訪れた40代男性は「インターネットで調べて、閉鎖は知っていた。雰囲気だけでも楽しみたい」と話した。