沖縄、感染者計500人超 医療現場は病床も人手も不足 知事「自宅療養も導入」


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 沖縄県は2日、県内で新たに64人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は18・33人で全国ワースト。県内の累計感染者数は517人と500人を超えた。大幅な病床不足に陥っており、玉城デニー知事は条件を満たした感染者は自宅療養に切り替える方針を示した。宿泊療養施設で医療従事者が不足しているとして、離職した看護師らに復職と県への協力を呼び掛けた。

 先月30日から那覇市で運用開始した宿泊療養のホテル60床はすでに満床で、4日から同市で新たに100床の施設の運用を開始する。玉城知事は今回の感染拡大の特徴として、若者が多く軽症や無症状の割合が高いこと、繁華街、家庭内感染の多さを挙げた。重症化のリスクがある人への面会を控えることや、外出自粛の徹底を改めて求めた。

 2日に感染が判明した人の居住地は中南部に集中しているが、北部保健所管内や宮古島市、石垣市など県内全域に広がっている。

 米軍関係はキャンプ・ハンセンで13人、牧港補給地区で2人、普天間飛行場で1人、嘉手納基地で1人の計17人が感染した。米軍関係の累計感染者は273人となった。