<夏季高校野球>KBC、3年生5人が最後の夏 後輩へ思いつなぐ


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八重山―KBC未来 5回表無死一塁、軽快な守備を披露するKBCの島袋桜(新里圭蔵撮影)

 高校野球の2020沖縄県夏季大会最終日は2日、名護市のタピックスタジアム名護で決勝を行った。ノーシード同士の対決となった頂上決戦は八重山が4―2でKBC未来を退け、夏の県大会で初の頂点に立った。

 初の春季優勝を果たした2年前に入学したKBCの3年生5人が最後の夏を終えた。4番として2安打を放った喜多慧人は「1人欠けてもダメだった。この5人だからここまでこれた」と晴れやかな表情で語った。

 自分たちの代になってから、秋春はいずれも1回戦で敗退し、苦しい時期が続いた。「『5人しかいないからか?』と思った時期もあったけど、1、2年生の力も借りて準優勝を果たせた」と感謝する大城純一郎主将。「後輩たちも悔しい思いをした。これからもグラウンドで声掛けをしていきたい」と初の甲子園出場に向け、思いをつないだ。